ジュピターテレコムのアドバンテージ(であるべきと経営層は考えている)であるブロードキャストが、模倣され陳腐化することで、NTTなどの資本、スケールメリットで優る企業に押し負け始め、結果的に事業ドメインをTV/NET/電話に散逸させることで、各サービスごとに大敗を喫した。 今後は事業ドメインを集約させるなどの経営レベルでの事業転換が要されると考えられる。

身につくスキルについては、MSO(本社機能)、局(営業局)、コールセンターの3タイプに分け評する必要がある。 まずMSOだが、身につくスキルは一般的な事業会社と比してさほど変わらない。特筆して劣る点も優る点もないかと思われる。ただ、M&Aや財務系の部署においては転職者が多く、新卒でここに配置される場合は高いスキルを得ることが出来る可能性がある。

MSO(本社機能)から大きく人員が各営業支店に再配置されることになったため。 名目としては間接部門のコストを減少させ、総合的な営業力を増加させるとのことだが、実質的には本社にKDDI関連の人間を入れるためだと見える。 また同時に、本社機能自体が部門間の閉鎖と閉塞を加速させるための装置になりつつあったため。

給与レンジの差異ついては、局付の営業局員(各地方子会社籍)・本社付地方出向者・本社と大別出来る。新卒であれば特になにもしなくても、月給25万円程度と×4.5程度の賞与が支給される。ただし、キャリアパスに関しては、社の採用サイトなどに記載されている社員の学歴などを見れば明らかだが、ある一定の学歴以上でないと本社への異動は難しい。また、たとえば地方の局員が目覚しい定量的実績のある活躍をしたとしても、逆にそういった営業職の濃い人間は本社にいてほしくないといった、意見を聞くこともあった。

休暇はしっかりと取得出来るが、上司が住商系の人間だと、とても遅い時間まで仕事をさせられることが多々ある。また基本的にすべての業務の根本を本社の人員がグリップしているため、出張が増え、それに伴い休みが潰れることもある。ジョブローテーションなどの配置転換については名ばかりだと考えられる。地方から本社に来る人間は概ね2パターンで、1)本社の部長クラスに気に入られた人間 2)東大・京大・阪大・東工大あたりの新卒者

私は男性なので、定性的情報と定量的情報を統合した客観的な意見として記載していることをご承知おきください。まず一般的な古い体制の企業と比較し、女性のプレゼンスは非常に高いと感じます。これは女性を積極に管理職に登用していこうというアファーマティブアクションを推進しているということもありますが、全社的に視たとき、女性労働者が比率として40%程度になっているのではないかということも素因かと思われます。

ジュピターテレコムという組織は、元来M&Aによる急激な拡大を行ってきたということが特徴的です。それらを素因として、ヒトモノカネの資本は充実しているが、目指すベクトルや目標が散逸しているイメージがありました。それらをMSOからの権限で取りまとめ、大きく改変させること、そして定量的な結果が短期間で目に見えるということは非常に大きなモチベーションになりました。

各組織によって、自分の上長の属性は大きく変わります。たとえばMSOであれば、KDDI、住友商事、もしくは転職者であるスペシャリスト系。局であれば主任、課長クラス(リーダー、SVなどという呼称ですが)であれば叩き上げ、マネージャー、局長クラスであれば転職組、または旧松下組など。しかしそのどれらもある程度の倫理観とスピード感という、大変重要な素養を持っている方が多く、仕事をする上で大きな足かせになるマイナスがないということが満足出来る部分ではないでしょうか。

地方局の営業員であれば原則として火曜日、水曜日が休みになっており、MSOであれば土日が休み。カスタマーセンターであればシフト制で、各リージョンごとにどの程度休みを指定出来るかなどが変わります。全社的に、休みを返上してまでする業務が無いため、休日は休日としてしっかりと取得出来るかと思います。ただM&A、財務系などは繁忙期に一気に業務ボリュームが増え、残業時間が飛躍的に増大することがあります。

入社を決める際に考慮した点は、会社の成長性とそれを可能にするための資本力です。大企業の社風などというものは部署によって変わっていくものですから、特に考慮していませんが、自分がじっくりと仕事をやるというよりは走りながら考えるタイプでしたので、それがマッチするかどうかは思慮しました。人間関係は非常にフラットで、部長以上の役職者に対しても～～さん、という呼称が通っており、非常にフランクなイメージがあります。