富士通系列の会社なので、富士通の保養所が利用できる。どこもキレイで、下手なホテルに泊まるよりも格安で快適な時間を過ごすことが出来る。料理・設備も申し分なし。年末年始やお盆、GWは予約が取りにくいかもしれないが、それ以外の時期は比較的容易に予約が取れる。保養所は全国に10数箇所あります。富士通の保養所だけに関東に比較的多い。

技術系はとにかく残業が多く、仕事が終わって帰ろうとしても帰りにくい風土、雰囲気がある。フレックス制度はあるが、工場と一緒の建物の中にあるという理由から、コアタイム開始時間が9:00開始と、フレックスのメリットを享受できない。裁量制を選択すると(選択するにも条件がある)フレックスとは違い9:00出勤の縛りはなくなるが、それでもそのメリットを活用している人は少ない。結論として、技術系に関してはワークライフバランスは良くないと感じる。

カーナビ、オーディオ、カーエレクトロニクス(エンジンECUやエアバッグECU、ミリ波レーダなど)を手がけている会社であり、数年前まではビルドイン型ナビが主流だったので他者と負けず劣らずの製品を出していれば何とか凌げたが、近年、ご存知のとおりスマートフォンの普及により、ビルドイン型ナビは苦戦を強いられている。最近は同業他社にも機能開発面、製品PR面ともに後手に回っている印象を受ける。だが、機能的にも飽和しているので、どちらにしてもナビ単体では限界が近づいている。ここで、従来の発想を大きく転換した製品を開発していけるかだが、この会社の場合、富士通がバックにいること、カーエレクトロニクス部門も持っているというこれらのメリットを十分に生かし、外部センタと連携した車載テレマティックス技術、車両の他のECUと連携した車両連携などで活路を見出せる可能性は十分持っていると思う。あとは発想力次第か。

1990年代はナビ開発が盛んでソフト開発も外注を使わず、ほとんど内製だったので、自分が作ったソフトが入ったなナビが動く感動を実感でき、自分の開発した製品が市場やクルマに装着されるのを見るのが嬉しく、非常にやりがいを感じた。最近はシステムや機能が多様化し、内製ではやりきれず外注を利用しているのが一般的になり、社員は外注管理や外注が作ったものの評価がメインになってしまっており、開発を通して自分の技術スキルをアップしたいという人には、その希望がかなえにくくなっているように感じる。