非正規雇用の自分たちと同じ仕事をしているおじさんたちが、自分たちの五倍の年収を稼いでいることには驚きを隠せませんでした。仕事は基本的に若い派遣任せ。定年までの時間を指折り数えているだけで、ろくに仕事はせず、それでも収入が確保されているのは羨ましい限りでした。早期退職制度を利用して辞めていった社員の人たちの待遇も、他社と比べものにならない頼りがいのあるものでした。組合が強いのですよね。生まれ変わったら、ちゃんと就職活動をしてこんな会社に入れればと思いました。おじさんたちは基本的にちゃんとしたお金を貰っているせいでか、若い派遣の人たちにはとても優しかったです。というわけで、基本的にみんないい人ばかりの会社だと思いますよ。

派遣ではとても人生を賄っていくことができないからです。人間関係はとても良かったですが、のほほんとろくに仕事もしないで高収入を得ている上司達を見ていると、やってられなくなると同時に、自分も正規雇用されない限りいつか病気でもしたらと恐ろしくなってまず辞めてみたわけです。おじさんたちはいつも仕事の文句言ってたなー。

手厚い方だと思う。とにかく社員は守られている。会社が会社だけに下手な労働問題は避けたいだろうから、社員には優しい。早期退職を募集しても、毎回かなり手厚い見返りがある。すごい退職金プラス定年の年まで基本給は受け取り続けるみたいな。

事業内容から言えば、これからもずっと必要となる分野だろう。ただし収益モデルの抜本的な改革と、それにともなう人事を含めた社内インフラの更改は喫緊の課題である。その舵の取り方次第で、メディアにおける立ち位置は大きく変わるだろうから、現在はいまだ高級新聞として君臨する朝日だが、まったく違った存在になっている可能性も否めない。それによって社員の待遇も大きく変わってくる。実際にこのあいだ給料の大幅の変更（減額）がなされたばかりだが、しかし基本的に組合が強く、社員は守られ過ぎなぐらいだった、そのことにメスをしっかり入れているという意味では、将来を見据える目はしっかりあると見てとるべきかもしれない。

みんな仲良くしていました。変わった人もいたけれども、基本的にみんないい人ばかりでした。社員は派遣の人には気を遣っていました。その反面、フリーの編集者には態度が横暴だったりもしました。ある社員はフリーランスの編集者にとんでもない罵倒を浴びせていました。元々営業出身の人ということだからなのかわからないけれども、とにかく酷かったです。

管理職となると、まともな人がわりと多いと思う。分社化した出版の方には、出向したままの人が多いが、営業上がりの編集者とかもいて、そういう人はやばかった。そのうち新聞に戻るんだろうけど。新聞は良くも悪くも、売れるかどうか、ということに拘らずに編集作業をするので、そこまで荒んでいる上司はいなかったと思う。

おっさんのセクハラ研修みたいなのはあって、そのへんは釘を刺されてるけど、まあそういうおっさんはわんさかいる。組合が強いし、女性が働きやすくなる上で必要となってくる保障に関しては、しっかり推進されていくのではなかろうか。あくまでとりあえずの印象だが。忙しい仕事だけど、仕事やってる感のある仕事だからいいんじゃないか。

物凄い沢山の人の目に留まるし、言ってしまえば情報の正確さこそが商品だから、ミスは絶対に許されない仕事。それはときにストレスでもあるが、やりがいにもなるだろう。実際、青ざめるような経験もしたこともある。ただ、体が仕事に馴染めば、いわゆるミスというようなものはなくなるし、責任の重さを意義だと受け取れば、ただただ充実感のある仕事だろう。

今考えると、世間一般と比べるとそれなりに教養を積んだ人が多かったのだと思う。良い意味で仕事以上のコミュニケーションを取るということは少なく、みな独立して自分の仕事と向き合っていたが、なにか仕事と無関係な話になると、自分の興味対象に対する造詣をしっかり深めてきた人が多く、喋っていて楽しかったなと。