私は非正社員ですが、記者の方々を見ているとワークライフバランスもへったくれもない、というような印象を受けます。業界自体がこれから右肩上がり、という場所ではなく、各所で人員削減がなされていて現場は疲弊しているように感じます。いくら普通の職業より給与が高くても、各地に飛ばされ続け深夜まで働き続けるのは私は無理です。職種によってはとても働きやすいとは思いますが。

前は朝日総合サービスが派遣を取りまとめていましたが、いまは直接雇用の契約社員が主のようです。最長3年でよほどのことがない限り契約更新はしていってくれるのではないでしょうか。毎年ほんのすこしではありますが、時給アップもあります。ただ契約社員のための研修などのフォローは、あまり期待しないほうがよいと思います。

正社員に対してはさまざまな研修体制があり、とても恵まれていると思います。非正社員は、あたりまえですが皆無です。非常に大きな会社なので、普通かかわれる業務は限られており、非正社員の身分だと外部でトレーニングする機会を探すなど工夫が必要になると思います。契約社員のためのスキルアップなどに関しては研修体制は皆無に近い。

はっきりいって、朝日に限らずどこの新聞社もこれから発行部数は下がり続けるでしょう。各社でデジタル版を出したりいろいろな試みはなされていますが、新聞はもう儲けるため、というよりは社会的使命のためにいかに手厚い報道体制を維持できるか、という局面に差し掛かっていると思います。どこから利益をあげるか、は関係なく不動産屋になってしまってもかまわないのではないでしょうか。

正社員の福利厚生は本当に手厚いようにみうけられます。転勤が多い職種なので、当たり前といえば当たり前かもしれません。ただ社内の設備は非正社員も利用できるので助かっています。日夜を問わずはたらかなければいけない場所なので、さまざまな設備が整っています。ただ契約社員にはもちろん交通費も、住宅補助もなにもありません。

やはりジャーナリストは知的な人が多いです。かなりな男社会ですが、みなさん紳士的で、そういう意味では働きやすいと思います。以前はセクハラ、パワハラなどもあったかもしれませんが。あとは、フットワークが軽い、個性的な人が多いと思います。あまりにも個性的で圧倒されることもしばしばです。そういうのを面白いと思える人にはおすすめです。

毎日、7-800万世帯の目にとまる印刷物にかかわれるのは単純にいって面白いです。どのようにして情報を集めているのか、どのようにしてそれを吟味しているのか、間違いを極力なくすための工夫はどんなふうになされているのか、など普段読者側からすると見えない部分が見えるので、それはとてもおもしろい経験になると思います。

普段新聞はよんでいるか?面接時の雰囲気は非常に和やかでした。やはり大企業なので応募者の数は相当多かったらしく、面接が最後の決め手になったとあとで教わりました。会社案内にもありますが、社風は「自由闊達」。それに合うようなやわらかい人を採ろうとしている、と見受けられました。