人員が足りないが補充されることもなく、仕事量も増えていったので。仕事の内容もプレッシャーのかかるものが多く、気が休まらない。昇給テーブルもない年俸制なので、事故のキャリアも考え、転職を選択した。チーム同士の協力関係は、基本的にチームごと縦割りなので、他のチームと協力することはまれ。特に論文を上げられないチームは悲惨。

携わりたい研究分野のチームへ配置されれば、それこそ死ぬほど研究できる。年俸制なので、残業代などは出ない。(見なし残業)朝から晩までオフィスにいてもだれも止めないし、とがめられない。ゆえに、自己管理をしっかりしないと病んでしまう。自分のしたいことと、自分ができる身体的限界とをしっかり線引きしないと、後で体調を崩すことになる。

管理職の方々は非常に聡明な方といわゆるお役所タイプの方と、はっきり分かれている。これがポイントで、持ちかける相談内容によって話の進め方を調整できるのが、メリットでありデメリットである。基本的に個性的な人が多いが、賢い人が多いのでこちらが配慮できれば問題になりにくい。研究員は学会などで海外に出ることが多く、上に行くほど、おおらかな性格の人が多い。

自分から行動することもできるが、基本的にトップダウンである。まとまって行動するだけでは、スキルアップは望めないので自分から提案することを視野に入れて、仕事に向き合う姿勢は大切である。研究業務は流行の論文に乗っかるものから、その逆を行くものなど世界で競争しているので、自分の個性が非常に重要になってくる。自分のカラーをどこに盛り込むかという点も意識する必要がある。

【社長】野依良治独立行政法人なので文科省大臣と答えるべきです。大きな組織を運営していく舵取り役として、賢明な選択をしてきたと思う。末端ではわからないような政治的な駆け引きは非常に優れていると思う。ただ、組織の上層部からの意見がすべてという組織なので末端の待遇や、成長戦略についてさらに踏み込んだ改革を行うべき

福利厚生は非常に充実している。研究者の共済制度のようなものものあるし、設備も豊富である。休暇制度は、チーム内で完結しているので取りやすい。業務内容によって難しい場面もあるが、比較的自由である。チームリーダーの運営の仕方によって、休みの取りやすさは変われど極端な無茶は要求されないようになっている。

上層部の意思決定は的確で、国の希望に沿った研究や組織運営がなされているように見える。現在の組織運営で事業が縮小傾向になることはないだろう。だが、決定や変更は突然行われるので、末端は今の組織形態は常に変化するという覚悟のもと計画を練る必要がある。お役所的な悠長な態度では裏をかかれるのでその点だけ注意する必要がある。

年度予算が決まっているために、昇給はない厚意でチーム内予算で昇給してくれたが、年度切り替えで元通りに戻された。上限は決まっているので、優秀な人ほど先に旅立っていく。ただ、業務内容に繁閑がある部署では比較的自由にお休みをいただくこともあるらしい。いずれにせよ、数年で旅立つ予定で資格取得などに励むほうが良い。

最先端の機器を扱っているのはエリートたちで、ついていけない話が多いかと思ったがそうでもなかった。彼らは学術には詳しいが工学やソフトウェアに関しては知識が薄く、また賢いため無駄な人間関係のトラブルは少ない。少しの説明で大方把握できるので、技術者気質の自分としては働きやすかった。ただ、学者を含め1年更新契約の職員がほとんどで、生活は安定していない様子だ。

ワークライフバランスは両立しやすい。成果が学術研究上の発見なので、その要件さえ満たせればというが簡単ではない。しかし、物理系の研究になると施設の使用時間が決まってしまい、成果を出すために24時間シフトで機器を操作するなど大変な状況になる場合もある。重要なことは自分の生活をコントロールしようとすればできるので、その点で科学的探究心とのバランスをとる必要がある。

自分の強みに自信を持って回答する事【気になること・改善した方がいい点】人材として活躍するよりも、研究内容についてどれだけ理解できるかが重要面接において研究内容について多くを引き出せれば有利に向かうはず