福利厚生は一般的な大手企業と同等でJFEの健保や独身寮、新婚社宅制度があり補助が受けられる。独身寮は35歳まで。もしくは異動後数年まで。有給休暇は年間22日もらえる。使いきれなかった分は積立年休として溜まり入院時などに使える。

管理職になった直後はこれまで出ていた残業代が無くなるため、一時的に給料が下がる。上のポストが詰まっているため、一定以上の昇進の為には高い能力が必要。人手不足のため、管理職が一般社員の業務を肩代わりするケースも多く、残業代が出ないのに深夜まで残業することが多く、若手が管理職を目指すモチベーションの低下につながっていると感じる。

幹部職になると残業代が出なくなり、別途手当が出るが、幹部職なりたては額が小さく、残業した一般社員に負ける金額。実質残業が無制限となる40前後の比較的若い幹部職は、幹部職であるという責任を盾に、会社に長時間労働を強いられるケースが非常に多い気がするが、部門による。特定の設計部門は特にその傾向が強い。

経営が苦しくなってきているせいか、バルクキャリア、タンカー、コンテナ船等の基本的な船の種類の案件が多くなってきたため、似たような設計業務を繰り返すことが多い。景気が悪く、案件を絞っている影響もあり、設計期間を考慮しない超短納期で受注するプロジェクトが増えており、退職者増の影響も相まって職場の不満が溜まっている。

若手でも担当する船について責任をもって進める必要があるが、人員不足のため、実力が伴わない分は長時間労働でカバーせざるを得ない状況。幹部職は残業代が出ないにもかかわらず、若手のフォローをしなければならないため、労働時間が非常に長くなりがち。

事業所の場合、案件ごとに時数が定められており、それを超えると部署の評価が悪くなるため、それ以上の時数(残業)は付けられない圧力がかかる。その場合、超えた分は記録に残らないためサービス残業となる。案件に定められる時数は上層部が他の船をもとに適当に決めるため足りないことが多々あり、案件が荒れて時間がかかってしまうとサービス残業が増える。また、労働組合が残業の限界を定めているが、その限界を超えないよう圧力がかかる。結果的に限界を超えた分はサービス残業となる。また、勤務時間はメールソフトで管理されており、メールソフトを落とすことで、記録上は会社にいなかったことにできる。会社の入退出時間を記録に残すべきと思う。忙しくなければ休みが多い、残業も少なくいい会社だが・・・。

船の過剰供給により船価が落ちているため利益は以前よりも若干悪化してきているが、何とか黒字。商船は為替による影響が大きいため将来は不明瞭。艦艇は新造船の実績多数、修理の仕事が安定的にあるため比較的安泰。

課長クラスで止まってしまうと、残業代が出ないため、昇進する前より稼げなくなってしまう。しかし、課長級としての責務は果たす必要があるため、深夜まで残業したり、割と大変な仕事を任される。また、中堅クラスの社員が不足していることも課長クラスが残業を多くする要因となっている。このような状況のため、若手の出世意欲がそれほど高くない。

女性が活躍している部門が限られている。古い企業なので、女性の管理職はほぼいない。正社員の女性は数が少ない印象。そもそも船に興味がある女性が少なく、応募してくる女性が少ないのかもしれない。昇進するほどハードワークになるので、家庭との両立は困難に思える。