特定派遣の会社だが、派遣会社は親会社であるNTTデータまたはNTTComがほとんどです。私はNTTComに派遣されていましたが、最初はヘルプデスクにて勤務し、それからネットワーク構築・設計へ異動しました。出向先では派遣社員として扱われるので、NTTComプロパ社員の支持を受けながら勤務することになります。プロパ社員の方は性格も穏やかで親切な方が多かったですが、ごくまれにパワハラとも受け取れるような態度を取られる方もいました。私の配属されていたチームでは、プロパ社員と派遣社員の業務上の隔たりはあまりなく、派遣社員にも責任のある業務を任せられていました。(バックボーンの設計・構築など)逆に派遣社員が理解していることをプロパ社員が理解されていないことも多々あり、その際は非常に重宝されていたと思います。ただ、もちろん派遣社員なので、会社の今後の方針などについては伝えられないことが多く、直前になってから色々な支持が舞い降りてくることがあり少し不満でしたが、派遣という立場を考えると仕方ないのかもしれません。

各種資格取得が推奨されており、会社としても全面的にバックアップしています。資格を取得した際は、過去二回目までの受験料と合格に伴う手当金が支給されます。(例えば、三回目の試験で合格した際は、二回分までの受験料+手当金が支給される仕組みです)会社に推奨され、CCNA、ITパスポート、ITIL等々の資格を取得しましたが、CCNAとITILは会社の推奨で半強制的に研修に行って取得したので、試験会場までの交通費まで会社負担でした。(その分、会社からの資格を取得するようにというプレッシャーは大きいですが)現在は転職していますが、転職活動の際や転職先でも、資格を取得しておいて良かったと改めて感じます。確かに「資格を持っていても、現場で役立つとは限らない」という考えもありますが、資格を持っていると、そのレベルの知識を取得しているという一定の目安になり説得性があります。資格を取得するためのトレーニング(外部・内部)と資格推奨制度はとても整っているので、勉強して知識を得たい、資格を取得したい、という方には、とても良いと思います。

現場の仕事は、男性女性に関係なく、女性も技術的な専門職へつくことができます。給与や評価に関しては、男性との隔たりはありません。会社全体としては、女性は2割～3割程度ではないかと思います。営業支援や営業事務などは女性の割合が高くなりますが、技術的な色合いが濃い分野では、女性の数が少なくなります。(これはどの会社でも似たようなことがいえると思いますが)出産、育児休暇を取得することも可能ですし、出産後の短時間勤務の期間も、正社員の場合は、給与は全額支給されます。(契約社員は無給となります)出産後に復帰されている女性も大勢いらっしゃいました。

【給与・賞与】中途は契約社員としての採用しかなかったため、契約社員として入社しました。入社後、入社一年後から応募できる正社員登用試験に合格し、正社員となりました。契約社員のときは交渉次第で月収が決められますが、正社員はランクが決められており、基本給が固定されています。契約社員は賞与や住宅補助などの手当てが月収に含まれているとされているため、それなりの月収を得ていました。そのため、正社員になったときは、契約社員のときと比べると月10万円以上の減収となりました。ただ、賞与が年二回(一回につき基本給×6.xか月分)付与され、住宅手当や食事手当ても出るため、年収で考えると正社員の方がよくなると思います。【昇進昇格】所属先の本部長、センター長に大きく左右されます。配属先に他にSMSの正社員がいない場合などは、正社員として案件の拡大をかなり期待されている場合も多く、早期での昇進昇格を狙えると思います。【評価制度】特定派遣の会社なので、各メンバーはそれぞれ別の派遣先に常駐することになります。所属部門は同じ派遣先のビルのフロア毎などで構成されていることが多く、同じ部門のメンバー間にて相対評価を受けることになります。そのため、同じ所属でもまったく異なる業務についていることが多く、例えば営業事務、営業支援、ネットワーク設計構築、プロジェクトマネージャ等とそれぞれ異なる業務についている中、相対評価にて評価ランクをA～Eに区分されます。またセンター長とも実業務上まったく関わらない場合が多いですが、その実業務にまったく関わっていないセンター長から評価を得ることになるため、不公平感は否めません。

以下もグローバル候補者への質問です。「英語を使った仕事がしたいのか、それともIT業界にて働きたいのか」別の言葉に置き換えると、二者択一の場合、「英語を取るか、ITを取るか」です。中途採用の場合、それほど圧迫面接ということはないと思います。質問内容は一般的に聞かれる内容がほとんどですので、事前に整理しておけば大丈夫かと思います。面接官が複数で一人の応募者を面接する場合と、応募者が複数で集団面接となる場合もあります。集団面接の場合は、自分の受け答えが他の応募者に聞かれてしまうこともあり、例えば自分が答えようと思っていた内容を前の応募者に答えられてしまったりすると、面接中に動揺してしまう場合もあるので、いずれのケースにも対応できるようにしたほうがよいでしょう。

正社員・契約社員ともに現場へ派遣されるので、自社での上司と職務上での上司は異なることになります。センター長、部長は配属先によって力量差が大きいように思います。センター長も自ら派遣先に常駐して仕事を持っており、さらにデータSMSとしての仕事もこなさなくてはならず、自分の配属先にセンター長がいるとは限りません。(部門は常駐先のビルや部門で分かれているので、同じビルにいることは多いと思いますが)センター長や部長によっては、今後のキャリアプランについてや、自分がどのような仕事をやっていきたいのか等、とても親身になって相談に乗ってくれ、今後のキャリアを切り開いていく上でとても力になってくれます。しかし、派遣先での自分の仕事に追われ、部下のキャリアプランまでについては手が回らないケースがあるのも事実です。

入社当初は契約社員、のちに正社員登用試験に受かり正社員となりました。派遣会社なので、勤務先では派遣社員となりますが、派遣先の上司がパワハラ課長で、関わった方が鬱病になり会社に来れなくなる姿を見て、危機感を感じ退職することにしました。当時の自社の上司には度々異動を申し入れ、メールでも伝えていたにも関わらず、自社の上司は異動の話は本人の意思で取り下げたことになっており、将来が見えず退職。ただ、入手当時からお世話になった上司には最後までお世話になり、今でも感謝しています。