新規参入はまず有り得ない業界だと思います。そういう意味では、安定している業界であると思います。S社とT社のあいだに常に挟まれている状態です。受注のための値段の下げ合いが茶飯事です。製造メーカーが3社しか無いので、事業としては大きく変化しないと思います。外資の参入も可能性としては低いです。新規事業として、止水関連に注力していますが、正直、うーんっといった感じです。

やりがいや面白みを感じたことは、基本的に有りません。当たり前ですが、個人個人で感じ方はバラバラです。自分の思い通りに受注が出来た、というよりも昔からの長い付き合いで受注した、という感覚が非常に強い。私が勤めている土地柄、新規開拓をして、受注をするというのは非常に難しいです。その難しさをどう思えるか次第だと思います。

仕事量に対して、納得のいく賃金はもらえません。早朝出社に加えて、残業ざんまいです。会社は法令遵守を謳っていますが、全く守れていません。また、土曜日、日曜日も出社して仕事しろと言わんばかりの言い方です。営業成績が良ければ、販売手当が入ります。評価に関しては、良くも悪くも数字だけの判断です。自分勝手な人間ほど、管理側に居るのが現状です。

プライベートはあってないようなものです。業務自体が非常にハードなため、営業だけでなく、各部門の人間も土日返上で働いています。コンプライアンスを謳っているにも関わらず、何一つ遵守出来ていません。企業自体も、ワークライフバランスを尊重するような体制および風潮づくりを行おうとしません。業界自体に問題があるのかもしれません。

私は、縁故採用でしたので、特別入社試験などは有りませんでした。メーカーということも有り、雇用環境などか整っていると思っていましたが、全く別物でした。入社後の一番のギャップはそこです。また、新人教育なんてものは存在しません。全てが、教育指導しているというポーズです。これは、会社の悪い歴史がそうさせているのだと思います。