やりがいは、なんと言っても自身の開発した商品を世の中に送り出せること。特にユニ・チャームの商品は生活に極めて密接に関係しているため、その分やりがいが大きいです。さらに、不快を快に変える付加価値の創造に、とても共感できました。良い商品ができれば、世の中の常識や、生活様式自体を変えることが可能です。素晴らしい仕事に就いていたことは、今でも自身の誇りであり、自信です。

事業の成長性は、いかに新しい価値の提供ができるか否かにかかっていると思います。国内において、オムツや生理用ナプキンといった日用品は成熟市場であるため、売り上げを着実に上げていくことは難しくなっていると思います。というのも、製品の根本的な質の向上も、日本の商品はかなり完成度が高いため、画期的な新素材でもできない限り、現存する資材の組み合わせと工夫しかありません。半年に1回程度のリニューアルも、製品の質的な変化がなくなっており、コンセプトで売るようになってきています。海外市場においては、伸びしろはあると思いますが、この5年ほどで競合他社もかなり海外に力を入れており、売り上げの分散が見込まれます。とは言っても、やはり生活必需品であり、良い商品を作っている会社ですので、きっと新しい商品を生み出してくれると信じています。