給与については大企業と比べれば劣るが、小売業の中ではかなり高水準だと思う。独身ならば、かなり貯金もできる。キャリアについてはほとんどの社員がまず、店舗での販売を経験し、その後、店舗の経営に関わる(店長職)か仕入に関わる(バイヤーなど)役職に就く。そこで実績を挙げることができれば、本部での役職に就くことができる。

やりがいとしては、商品が売れる状況をリアルタイムで見ることができ、売り場改善や、POPの工夫などの小さな努力が比較的早くあらわれることだ。また、アルバイトやパートの方との距離が近いため、自分自身の接し方によって、アルバイトの能力を開花させることもできるため、目に見える変化を感じることができる。一言で言うと成果がすぐに体感できるということだ。

退職を決めた理由は、労働環境が私に向いていなかったためだ。勤務終了時間になっても退勤できず、業務を続けることが多かった。職場全体がそういった雰囲気になっているため、一人だけが時間通りに終了するということがしにくい。解決できそうになく、退職を決意した。人間関係はよかったのだが、こういったシステムが私に合わなかった。

前職もスーパーだったので、同じような部署に入社を希望した。ギャップは前職と比べ、やり方のマニュアルが徹底されてなく、ベテランと入りたての方ではやり方が異なるなど、戸惑う部分が多くあった。退職前になると、現場の責任者も変わり、そういった点が改善されてくるなど、働きやすい環境にはなってきたかなと感じた。

レジや事務以外にも女性の社員が多くおり、女性も様々な部署で働ける環境にある。有給休暇は取りにくいが、育児休暇、産後休暇は多くの女性が取っており、その後も働きやすい環境にある。総合職で入社の場合、離れた地域に転勤することが個人によるが、比較的多いため、キャリアを積むと働きづらいと感じるかもしれない。

入社後に一応の研修はあるようだが、基本は現場でのOJTとなる。それ以外に、休みの日に研修を受ける、一定の地域で開催される研修会に参加するなどしスキルを高める。接客業だが、社員で入社した場合、新入社員のころから管理能力を求められる。在庫の管理、パート、アルバイトの管理など、管理能力を身に付けることができる。

ワークライフバランスはなかなか取りにくいと感じた。シフト制のため、基本的に土日以外が休日となるが、早朝から現場のパートさんからの問い合わせが入ったり、在庫の調整がうまくいかない時は店舗に寄って解決しなければならないなど、常に仕事と隣り合わせのような感じだ。最近では、出勤時間をずらすなどの取り組みもあり、徐々に改善してきていると感じた。