すごく給料が悪いわけではありませんが、対労働時間で換算すると物足りなさを感じます。オフィスに気を配るのも大切ですが、無駄な経費が多すぎると思います。もっと社員に還元してほしい、という声をよく聞きました。また15年後のキャリアパスがどうなっていくかのイメージができません。また、現CEOが引退した場合、誰が引っ張っていくのでしょうか。つくっているもの、上司・後輩の人柄は素敵でした。

案件進行中は、各制作スタッフを巻き込んで、労働時間や交渉調整など大変な部分はありますが、すごくいいチームワークを感じて成長できると思います。制作は本当に尊敬できる技術をもっていますし、あとはその人をどうコントロールするか。ベタな表現ですが、苦労したビジュアルが街に掲載されたときは達成感大です。

給与の水準は著しく低いことはありませんが、賞与はでるだけましか、といった程度です。また、なぜか給料が4回支給(金額多い訳ではなく、分割して4回払い)ということで、喜びも半減です。また、退職するタイミングによっては、冬季の賞与が分割のため半分しかもらえない、ということになります。退職金をはじめ、住宅手当などの金銭面での福利厚生はまったく整っていません。

チームで動くこともあり、若いうちは、早く帰ることはできないでしょう。プロデューサーとして自立すれば、細かい作業は部下にまかせて早く帰ることもできます。ただ、その間も制作や部下は深夜まで働いているので、信頼関係が難しくはなると思います。また、クライアントの要望で、急きょ休日出社になることや、徹夜になることも当然のようにあります。恋愛相手には、あまり理解してもらえないと思います。

主要代理店や第一線で活躍するクリエイターと仕事できるので、広告業界の内部は深く知ることができます。ただ、あくまでビジュアル制作がメインなので、業界動向や企画戦略などについては、自分の力でヒアリングしていかないと、浅い情報しか得られません。本当に多様な業種の多様な企業の広告に携わることができるし、本当に多くの情報が集約されてくるので、面白みはあります。

完全裁量労働ですので、特に定時という定義はありません。ただ、午前中はミーティングがあるため、出社時間はきまってしまいます。それでも早くて9時半、遅くて10時でしょうか。帰る時間はほんとにチームによってマチマチですが、早くて22時、遅ければ朝です。いわゆる金銭面での福利厚生はまったくありません。

リーマンショック以降、企業が広告宣伝費にかける予算は減少し、それはあまり回復しなさそうです。仕事ないようも、予算もなく、スケジュールもないものが増えています。残念な話ですが、いくらビジュアルがよくても売り上げには直結しない、それだったら、ビジュアル制作よりもコンサルの予算をまわす、という企業の声も聞こえます。

会社としては、女性が離職しないような制度や骨組みを努力しているようだが、労働内容的に、よっぽど強いモチベーションがなければ、続けることは難しいと思う。産休や育休の制度は問題ないのだが、労働内容的に、子供がいたら育児しながらできる仕事ではない。産休明けの女性は、みな管理系の部署に異動している。