撮影というニッチなプロセスですが、マス広告の制作現場にいられることは非常に勉強になると思います。ただ企画部分のオリエンが雑な人が多いのでプロデュースという視点では非常に苦労すると思います。撮影の環境はシステムとして出来上がっていますが、どうしても個別対応になるので毎回カスタムの要件に対応していくことになります。

あなたにとって写真とは何か?基本的にルックスが重要です。加えて写真が好きでないとまず務まらない会社かと思います。深夜までの打ち合わせや撮影が続く毎日なので...モチベーションを保つには写真がスキであることが非常に重要かと思います。

公私のバランスはとれません。そもそもそういう業種業態ではないので。会社側も取組みを考えているとは思いますが、制作主体である限りはそのようなことを望む方が見当違いかと思います。キツい、ツラいでも写真がスキだったり、広告業界に身を置いていたいと考える人じゃないと、割に合わないと思います。そういう人が務める会社だと思います。

取引先の外資系広告代理店からお誘いを受けました。フォトプロデュースというニッチな仕事だけでは自分のスキルアップにつながらなず、コミュニケーションの企画や設計といういわゆるプランナーというキャリアゴールの視点から会社に求めるものが大きく変わったというのが一番の要員だったかと思います。アマナはあくまでも写真の会社なので。

企画力を求められて入社しましたが、企画を必要とする仕事はほとんどありませんでした。自身が大きく勘違いをしていた部分は否めません。そこであえて企画制作的な仕事を獲得しつつ、キャリアアップを目指していましたが、部門そのものが解体になってしまったのと、コミュニケーションそのものの企画立案はこの会社では限界を感じたので転職してしまった方が早いということで、転職をしました。

紹介で入社したので、給与面での不満はありませんでしたが、自分が誤解しており、企画を作る、コミュニケーションを設計するという仕事が皆無だったので、その点がびっくりしたくらいでしょうか。今でこそWebやCFの部門もできましたがあくまでもポストプロダクションであり、プリプロダクションやプリセールスに必要な企画制作やコミュニケーション全体を設計するような仕事は皆無だと思います。つまり、外部への見せ方が非常にうまいということですね。

自分が関わった撮影の仕事がマス広告などで世の中に出た時や企画立案したプロジェクトが売れた時ですね。撮影の会社なので企画が売れる機会そのものがすくないのですが、だからこそ後者の方が達成感があり、やりがいを感じられると思います。この会社に居れば、前者の撮影の仕事で喜びを感じることも非常に多いのですが、諸先輩方が築いたビジネスソースを継承する大手代理店を担当するチームやプロデューサにはその点ではかなわないので、モチベーションを保つことに関していえば、ご本人次第になるかと思います。

【社長】進藤博信カメラマン出身の経営者で独善的です。自身がやりたいこととできることがはっきりしています。なのでビジョンがまったくぶれません。そういう意味ではそのビジョンに共感ができる、そのビジョンの中でキャリアアップをのぞみたいという人にはぴったりだと思います。ただし通常の経営感覚とは違いかなりエキセントリックな差配をするときがあるので最悪、そこに涙を呑み会社を去っていく人も少なくありません。

撮影という仕事自体が単価が下がってきていること。仕事自体がフリーランスに流れていること。この2点が撮影事業の将来性を示唆していると思います。ライブラリー事業についてもネット上の版権フリーの素材が出回っているため、その他の事業で稼がなければならないと感じました。動画の撮影やCGなどにも進出していますが、企画ありきの話になり、そこが機能としてないためかなり難しい。