仕事内容が自分の志望するものだったため、低賃金を承知で入ったが、正規採用と聞いていたのに実際はパート職員でした。仕事内容も面接で聞いたこととはまったく違い、やりがいのないものだったので、すぐに転職先を探し、辞めました。公務員試験で採用される正規の大学職員はそんなことはないでしょうが、医局など別の予算で採用される場合は大学とは別の管轄で、こんなことがあるようです。

初めは大学法人ではなく、医局に雇われていて、「試用期間」として、社会保険すらありませんでした。パート職員として採用された場合、社会保険がありましたが、残業手当はつきませんでした。学内の正規職員登用制度があり、応募時点で30歳以上で、1年以上勤めていれば、応募できたようですが、かなり狭き門のようです。

大きな組織なので、これは本当に部署によると思いますが、私の担当していた業務では、学内でのやりとりがほとんどでした。決まりきったルーティンをひたすらこなすという形で、やりがいはまったく感じられませんでした。ただ、縦の系統が希薄で、自由度は高かったように思います。大学という組織は特殊なところですが、大学の空気が好きな方には面白いかもしれません。

一部の医局での場合ですが、休暇は多く、休みはとりやすいと思います。働き方の自由度は高く、低賃金であることを受け入れられれば、パートとしてはいい職場かもしれません。希望すれば、産休、育休も取得できるようです。そういう意味で、一家の大黒柱ではなく、補助的な収入でよいという方にとっては働きやすいのではないでしょうか。

ある医局でのケースですが、英語に関係した仕事内容に惹かれて応募したが、入ってみると、実際にはそんな仕事はありませんでした。面接でもそういう仕事がしたいと話しているのにも関わらず、実態を伝えられず、入ってみると、あったのは英語とまったく関係のない庶務だけでした。他にも英語に関係した仕事がしたいという理由で入った人がおり、わかっていてそういう求人の仕方をしているようでした。

教授の下で働く仕事でしたが、教授は当然ながら非常に頭の良い方で、接しやすく、話しやすい上司でした。常にこちらの意見に耳を傾けてくれ、提案したことはすぐに受け入れてくれ、評価してくれました。職員同士の関係は、みんな横並びのパート職員で、縦の系統がない関係性でした。女性ばかりの職場で、難しいと感じました。

自分の長所と短所は?ある医局のケースですが、面接官は直属の上司となる教授と、一緒に働くことになるパート職員でした。面接は和やかな雰囲気で、特に教授はほとんどリラックスさせるような身近な会話という感じで面接らしい質問も受けませんでした。パート職員からは志望動機などを質問されました。

少子化で学生の数が減っている時代ですから、教育機関としては縮小するでしょうが、研究機関としては今後さらに重要になっていくかもしれません。単純な労働力は圧倒的に賃金の安い中国やインドにかないませんから、今後日本国内では技術、知識、研究の重要性が上がると思います。特に医学部は優秀な研究者が多いようですので、将来性があるのではないでしょうか。

20代〜30代の女性ばかりで、仲良くできれば楽しいかもしれません。【気になること・改善した方がいい点】秘書に関して言えば、キャリアなどはないと考えた方がいいと思います。給与も安く、人を長期で育成しようという考えもないので、あくまでパート・アルバイトのような感覚で働いた方がいいと思います。学歴、語学力等の条件を求める割に、仕事は一般事務と変わらないようなことで、やりがい等もありません。産休・育休という概念はないと思います。

スキルアップ・教育体制については、在籍した6ヶ月の間に一度、語学研修のチャンスがありました。参加を希望しましたが、その時は先輩職員が自分が参加すべきと主張し、参加できませんでした。キャリアアップについては、学内の非常勤職員を対象に、正規職員への登用制度があるようです。枠も少なく、試験等もあり、狭き門だと思いますが、それで正規職員になった方もいます。