成果主義です。自分自身で目標を立て、それに向けてどのような取り組みをし、仕事で成果を上げられたかが給与査定のポイントとなります。そのため、明確な将来ビジョンがあれば、会社へのアピールができ、給与にも反映されていきます。また、開発職では顧客と直接会話する機会も多いため、顧客側の信頼度を上げると、高評価につながります。

開発の現場では、ルールが決められていない事が多く、自分自身で改善提案をする事が必要となります。そこで、積極的に改善に乗り出す事で、顧客や同僚からの信頼を得た時に、とてもやりがいを感じました。新しい機能を開発したり、新しいチーム編成になったり、ソフト開発の分野では未知への取り組みが多く、これから先も重要視されていくと考えます。

取引先顧客と共に、顔を合わせて仕事をする機会が多いため、必然的にコミュニケーション能力やスケジュール調整力が上がり、マネジメントスキルを身につける事ができます。身につけたスキルは、業界・職種問わず、どの業界でも通じる事ができます。+αでプログラミング能力や専門分野の知識があれば、昇進はそう遠い話ではないでしょう。

参入市場は同業他者が多く、悪く言ってしまえば、代わりの人はいくらでもある仕事といえます。ですが、自身の努力と気持ちの持ちようで、リーダーとなり会社を引っ張っていきたいというやる気と考えがあれば、自身のスキルアップや会社への貢献度を具体的に示す事で、会社内での昇進も比較的早く可能であり、また、新規事業へのアイディア提案も可能だと思います。

ソフトウェア開発業はどの会社でもあてはまると思いますが、納期直前は残業する事もたびたびあります。また、顧客からの要望に合わせて、必要に応じて、休日出勤する事もあります。そのため、プライベートの時間にゆとりを持ちたいという方は、正直厳しい業界かもしれません。ただ、仕事効率を上げる事で、バランスは取れていくと思います。

社員構成比では、男女比率は8:2か、9:1くらいです。そもそもの社員構成比が少なく、また、ソフトウェア開発の現場では、女性の方はさらにその半分程度です。ですが、仕事の割り当てに関しては、男性でも女性でも、同じ業務や責務が与えられますので、キャリア形成に関しては特に気にする事なく、仕事に従事できます。

客先常駐の仕事を続けていたため、自社の本社に行くのも年に数回程度でした。ほんとうに、自社の社員なのか?会社らしさというのは何なのか?そんな疑問を持ちながら、お客様の指示に従ってでてくる目の前の仕事を、ただただこなしていく毎日に、正直生きがいを感じる事ができなかったため、退職したいという気持ちになりました。もちろん、私自身にも業務不適合な要素もあったと思いますが。

管理職の方も実務業務と並行でおこなう事が多く、チームメンバーの業務負荷や成果など、正当に評価できていない方もいました。客先常駐で、流動的な開発現場の中で、何かを切り捨てないかぎり、仕事がまわらないような業務量です。管理職にあまり魅力を感じられない事も多かったのが、正直な気持ちです。ただ、もちろん本人次第であり、周りをよく見て的確な指示を出す、見本となるリーダーの方もいました。