契約職員で教授の秘書をしていました。時給制でしたので、祝日や年末年始の休暇があると月収に響いてしまいます。賞与もありませんでした。時給は国家公務員法の年齢と学歴によって定められていました。本人の頑張りを評価されて昇給するというのではなく、1年歳を取ったら何年かずつ上がっていくという感じでした。給与に関しては、仕事量に見合っていたと思います。

秘書としてどんな仕事をやりたいですか?教授との1対1の面接だったので、とても緊張した。面接官の教授はにこにこしていた。クラブ活動は何をしていたかや、兄弟はいるかなどプライベートな質問も多かった。前の仕事はどういった理由で退職したのかも訊かれた。

女性が少ない職場だったが、女性が働きやすい環境ではあったと思う。トイレも清潔で、冷蔵庫や電子レンジがあるのも嬉しかった。冬は加湿器や、個人専用の電気ストーブもあったので冷え性対策、乾燥対策は良かった。定期健診では子宮がん検診もあった。同じ研究室に女性の教授もいたので、風通しの良い職場であったと思う。

仕事のやりがいとしてはそんなに多くはないです。決められた仕事をこなしていくだけなので、自分から何か行動を起こすというシーンは少なかったです。仕事量がもともと多くなかったし、ひとりですごす時間が多かったのでちゃんと自分を律しられる人じゃないときついかもしれません。モチベーションを高める取り組みは特になかったです。

退職理由は契約社員だったので、契約期間が満了になったからです。労働環境や仕事内容は国立大学だけに組織も大きくしっかりしていました。人間関係もぎすぎすしたところがなく、やわらかい人柄の人が多く仕事がしやすかったです。ただ国立大学も最近は研究費の削減などがあり、すごく余裕があるわけではないようです。

国立大学なので、将来性は安定していると思います。成長性はと聞かれると、正直わかりません。ライバルとなる大学もあるのかもしれませんが、研究成果を争ってしのぎを削っているような印象も特にはありませんでした。ただ、新しい研究テーマを学生さんたちがどんどん取り組んでいるので将来性は高いと思います。