非正社員であっても充実した待遇を受けることが出来たのが良かったことと、有給が非常に取りやすい社風であったことが大変良かったとは思いますが、マニュアルが徹底しているはずにもかかわらず店舗に配属されてくる店長によって差が大きく、現場では接客に関して問題が発生しているにも関わらず上の方までその現状が伝わりにくく、本来は自分たちが負うべきではないような責任を押し付けられることも多々ありました

女性の多い職場ですが仲良くできますか?正社員という立場ではなくほとんどが準社員の扱いですが、バイトより遥かに時給が良いので応募する人が多いです。簡単な数学のテストもありますがこれはおつりの暗算程度の簡単なものです。事前に聞いていないとびっくりすると思いますが落ち着いて受ければ一般的な教育を受けた人なら大丈夫だと思います。

店長の補佐役として店長代理という者が1名選出されますが、年齢によっては入社1年程度でも任されることがあり、責任が思い割りには他の社員と比べて手当がほとんどないと言っても良いくらいです。ただし将来的に店長を目指すのであれば経験する必要があります。また、年収は個人の評価というよりも店舗の収益に左右されます

販売に関する資格試験を受ける為のサポートがとても充実しており、幅もかなりあるので熱心な人は進んで受けに行く様子をみかけました。色々な講座が格安で受講可能だったりします。ですが、語学関連の資格はともかく、あくまで販売に関するものが中心ですので世間一般では名を知られておらずあまり権威のない資格も多いのが現実です

開店から閉店までずっと居続けの状態です。休憩時間が昼1時間と夕方に15分あり、閉店時間が20時頃なので帰宅すると21時をすぎるのが当たり前です。小さな子供がいると非常に厳しいです。休日についても当然土日と祝日は出勤です。シフトで交代制の休日はそれぞれ、月木、火金、水土曜の休みの三種類ですが、これは売り出しの準備や売り場での担当ごとによって組まれており、個人の希望が通ることは滅多にありません。

レディースやメンズの服の担当ではそれほど無理なことはありませんが、雑貨や靴の担当になると売り場の什器を組む際に相当に腰に負担のかかる姿勢が多く、自分も腰を痛めての退社でした。出来れば残って欲しいと留意され、一時は売り場の担当の変更も検討して頂きましたがかなり悪くなってしまっていた為に休養が必要であり、自分から強く退社を希望しました。店内ではスニーカーを履いて仕事をするのが禁止で、パンプスで働くことが必須でしたので、これも原因の一つだと思います。

洋服や雑貨が好きでディスプレイや陳列が好きなので入社しました。すべてにおいてと言って良い程に、店舗内の什器の番号や配置が決まっておりその什器ごとにも陳列方法が決まっていました。マニュアルや定期的に配信されてくる売り場の指示書が基本ではありますが、在庫量やターゲット層の重視の仕方や店舗ごとによって力を入れたい箇所が店舗によって違うのでかなり自分で考える必要があります。(アイテム自体はどの店舗も共通ですが、売り上げの傾向によって他店の売れない在庫を売れる店舗へ移送します。「売れる店舗」で働いていたので在庫の量や種類がすごかったです)これがわたしには合っていましたが、苦手な人にはすごく難しいと思います。本社から来る売り場の管理の人たちに厳しく指摘されることもあると思います。マニュアルに従うだけで良いと思って入社すると苦労すると思います。

勤務していた店舗はデニムの裾上げを店舗内でしました。裁縫の専門家を雇うのではなく社員全員が必須項目として工業用ミシンの操作を習得します。個人によって仕上がりに差が出てはいけないのですがどうしても出来ない人もいて、クレームに繋がりやすいこともありますがわたしは裁縫が得意なのでとても楽しかったです。土日はミシン作業が非常に多く、売り場で作業がほとんどはかどりませんが、個人の家庭では滅多に触れないJUKIのミシンを使えるので楽しく感じていました。全体的にはミシン作業の忙しさに辟易する人が多いですが…

グループ全体では売り上げは落ちてきていますが、世間の不景気と連動したもので衣類への出費を抑えがちなのは仕方ないでしょう。ですが新規のオープンは多く、将来性を見越して活動しているのを感じていました。また、基本的に「流行を作るのではなく、流行の後追い」のデザインの衣類や雑貨を安価で売るお店なので開発費や研究費などはかかっていません。毎年の新年会が大きなホテルの会場を何日も貸し切りで司会などもイベント会社を雇ってとてつもない大規模なパーティーを全国の全社員を招いて行われるのですが、これがなくならない限りはボーナス額に変動があっても会社自体は安泰であると感じました。

管理職の魅力はほどんどないと思われます。店長クラスは年収がすごく良く住宅手当以外にも充実した待遇ですが、とても移動が多く、早い場合では半年で移動です。長くても2年いるかどうかです。全国を渡りあるく人も多くいます。ですので、年齢の若い店長は特に既存の店舗の社員から見れば外様です。店長はどうやって既存の女性従業員たちとうまく関係を築けるかということが重要になります。通常の業務以上に非常に難しいのがこの部分です。女性従業員同士仲が良ければ比較的楽だと思いますが、店舗内の派閥で苦労することが多いです。この問題さえなければすごく良いと思います

【社長】野中正人社長がすごく堅実な方で、東日本大震災の際は現地の負担になることがないように物資を送ったことを聞きました。売名目的で現地の現状を把握もせず、本当に必要としているわけではないような物資を使い切れないほどの量で送った様々な企業とは理念や思想が違うと感じました。有給休暇や勤務時間の調整については、とにかく女性の従業員の多い職場なので家庭を持つ人にも働きやすいと感じていたのも、そういった社長だからこそだと思います。